〈ラグビーマガジン4月号より)
サントリーが9年ぶり日本選手権を制し、トップリーグは三洋電機、同リーグは東芝が1位、社会人3強が実力伯仲の争いを展開、大学では関東対抗校戦4位の帝京大が,同優勝の早大を破って2年連続の日本一。高校は東福岡と桐蔭学園の両校優勝だった。各層で多数の王者が生まれ、トップ争いが実力紙一重の激戦だったことを裏書した。しかも、持ち味にこだわって闘い抜いたことに、精神的な成長を実感させた。
社会人は、共通して、堅固な防御から逆襲に転じると一気に攻め立てる強さを身につけていた。これこそ日本ラグビーの真髄である。
攻撃的な意志の徹底が、技術的な精度を高めて、日本ラグビーの特色をよみがえらせた。それを外国有力競技者が積極先導したことは皮肉としか言いようがない。外国人、とりわけニュージーランド人たちが日本を再認識させたことに、改めて敬意を表したい。大地震後の生きざまに大いなるヒントを与えている。(私は、東海大のリーチなど日本人らしいプレヤーでした)
カーワン・ヘッドコーチの言う「日本らしさ」もここにあるのだろう。
高校は、大胆さが伸ばされ、生き生きとプレーする姿が増えたが、反面、基本プレーの厳しさが薄れ、不安も感じさせた。やはり高校生は、基本プレーを求めらます。
日本ラグビー全体としては、守りに入らず攻撃的にプレーし続けることを目指していたことに飛躍のきざしを感じさせた。

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